とりあえず睡眠不足はテストステロンに大敵!
テストステロンを高めるには十分な睡眠をとりましょう。
テストステロンは朝に最も多く計測されるものですが、それは夜寝ている間にテストステロンが分泌されているからに他なりません。
睡眠不足がテストステロンに影響を与えている研究として有名なのはシカゴ大学の研究で、
平均睡眠時間が8時間55分の人たちを一週間4時間55分だけの睡眠時間に変えてもらったところ、
日中のテストステロンの分泌量が10ー15%下がったというものがあります。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4445839/
特に夜更かしは悪影響が大きく、深夜の1時から3時の間が最も多くテストステロンの分泌が行われるため、
夜はさっさと布団に入り、たっぷり寝て、朝に早起きするのが最高であります。
布団の中でスマホをいじってるような私は反省しなければ。
原住民の睡眠とは
ただ、野生化というテーマから考えると悩ましい研究結果が一つありまして。
それは野生的な生活をしている原住民は7時間も寝てないよって話。
カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)の研究によると、
テレビなどの電子機械や照明を全く使わないアフリカの部族と2部族と南米の部族1部族を調べた結果、
彼らの平均睡眠時間というのは6時間ちょっとしかなかったそうな。
しかも我々がつい思いがちな「日が昇るとともに起き、日が沈むとともに眠りにつく」というスタイルではなく、
日が昇る約1時間前くらいに起き、日が沈んでから約3時間半後に眠りについたという。
想像以上に短時間睡眠で暗闇生活ですね。
これは、数千キロ離れた3部族ともに見られた傾向であることから、人間本来の睡眠スタイルであろうと
この研究を主導したジェローム・シーゲル教授は結論づけていらっしゃいます。
また、この三部族は昼寝もほとんどせず、日中うとうとしたりすることもないのだとか。
近年昼寝の重要さが謳われて大企業なんかでもシエスタを取り入れているところが多いですが
別に昼寝しなくても脳が活性化されて時間を有効に使えるならそりゃそっちの方がいいよなぁと思う次第。
彼らは寝不足というものの概念すら無いそうで、研究者たちはその質問を理解してもらうのに苦労したとか。
唯一彼らの睡眠の違いと言えたのが起床時間だったそうですが、
彼らの起床時間などは自然の寒暖と自然の明るさに影響されているのは明らかで
夜明け前に気温が底を打つと次第に目が覚めてきたのは共通していたとか。
自然の寒暖も明暗も現代社会では感じにくいものなので
良質な睡眠を摂りたければできるだけ自然を感じる生活をした方がよいのではないかと思います。
短時間睡眠で活力旺盛な人達もいる
つまるところ、7時間も寝ずとも光と体感気温をしっかりコントロールすれば
テストステロンが充実した適切な睡眠がとれるんじゃないのってことなんですが、
世の中にはすげー人たちがいるもんで、それ以上に短時間睡眠でも眠気を感じさせずバリバリ活動している人たちがいます。
例えば芸能人で言えば明石家さんまさん。
息子さんでさえ寝ている顔を見たことがないと証言するほど睡眠時間が短いことで有名なさんまさんですが、
みなさんご存じの通りテレビの第一線で喋りまくり、ゴルフや麻雀などの趣味にも仲間と興じて、美女に恋していらっしゃいます。
到底テストステロンが不足している人には見えません。
続いてキングコングの西野さん。
自分で「2時間しか寝ていない」などのアピールをしょっちゅうされていますが、
西野さんもまたみなさん知る通り芸能活動以上に起業家、絵本作家として世界中を飛び回り、精力的に活動されています。
社交的で、ほぼ毎晩仲間と酒を飲み、自らをヤリチン、浮気するから結婚しないと豪語する彼もまたテストステロンが不足してる人には見えません。
続いて芸能人から離れて一般の方もご紹介します。
それは歩荷の畠山良巳さん。
歩荷という仕事は山の頂上の山小屋に食料や水などの物資を運ぶ仕事。
頂上まで山を登ること、更に荷物を背負って運ぶなんて想像するだけで億劫になる仕事ですが、
畠山さんはなんと雨の日も風の日も「待っている人がいるから」との理由で毎日登り続け、
2021年の7月には7000回目の登頂を果たした超人です。
しかもそんな畠山さんは、下山後に夜カラオケ喫茶を営んでおり
なんとこれだけのハードスケージュールをこなしているため
寝る時間は一日3時間ほどなんだとか。
この睡眠時間にしてこの活力はまさに超人と言わざるを得ません。
この方の生活を見ても決してテストステロンが足りていないとは思えません。
武井壮に学ぶ睡眠法
ここまでの説明で、
・人は睡眠不足だとテストステロンが減る
・ただし気温と光を適切に摂れば本来適切な睡眠時間は5、6時間になる
・さらに短時間睡眠でもテストステロンが充実していると思われる人もいる
といささか矛盾したことを述べてきて
「結局どうすりゃいいんだよ!」と言われそうですが
結局大切なのは時間の量より質であり、
いくら寝てても「睡眠不足だ」と感じる状態になっていれば最悪だと思います。
食べる量と同じで、誰もがそれぞれに適した睡眠方法があると思います。
大事なのはあなたに合う睡眠です。
先ほど紹介しなかった短時間睡眠の有名な人と言えば
元陸上十種競技日本王者の武井壮さんがいらっしゃいます。
彼は自分に合う睡眠方法というものを6年もの年月をかけて模索しました。
その方法はとにかくデータを取るというもの。
活力が漲るよかった睡眠、
一日頭にモヤがかかった悪かった睡眠のとにかくデータをとる。
睡眠時間、起床時間、起床したときの気温、起床したときの状況、
床に就いた時間、寝る前にしたこと、入浴時間などなど・・・・。
とにかく自分に合う睡眠方法を模索したのだとか。
食事や音楽なんかでもそうですが、結局は変に決めつけず自分に合うものを選ぶそれが一番なのだろうと思います。
ただ、データを取る上で参考になればという意味で、
研究によるデータとこれまであげた人たちの共通点から考察するお勧めの基準、色々いじってみるべき点をまとめておきたいと思います。
・気温と光を適切に体に受ける
寝たい時間になったら体に受ける光と気温を下げ、逆に起きるにはその二つを上げる。そのため体温を上げる風呂や飲酒や熱いお茶も寝る直前はやめたほうがよさそう。
・運動をする。それ以上に食事は少量が吉っぽい。
さんまさん、西野さん、歩荷の畠山さん、武井壮さん。みんなスポーツをしていて、共通しているのが小食であること。
確かに寝る時間というのは体を動かさず消化に当てている時間でもあるので、消化する時間が少なければ短時間で済むかも。
以上、「光」「体感温度」「食事」「運動」。
これらを色々試しながらあなたに合う最適な睡眠時間を模索してみてください。
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