乳腺炎とは、授乳期に、母乳が乳腺で詰まってしまうことで、おっぱいが岩のようにカチコチになり熱と痛みを伴う、悶えるような乳イタ病のことである。(正確には、授乳時期ではない方でもばい菌が入って乳腺炎になることがあるそうです。)
私は、お産では声もあげず涙も流さず耐えることができましたが(もちろん、意識が遠のきそうなほどの痛さだった!)乳腺炎になった時には、声をあげてワンワン泣きました。
出産に関して、痛みや苦しみのピークは「お産」だとばかり思っていたので、まさか生み終えた後にこんな苦しみが待っているとは全く想像していませんでした。
そしてこの乳腺炎という苦しみを一度でなく何度も何度も繰り返すことになるとは、夢にも思いませんでした!私の乳イタ体験記(武勇伝w)、ぜひ皆さんに聞いてほしいのですが、長くなってしまうので興味がある!という方のみ、下記のブログ「おっぱいに殺されるかもと思った乳腺炎体験談」もぜひお読みください。このページでは、体験談はカットし、乳腺炎の原因や乳腺炎対策について書いてあります。
★乳腺炎対策の三大心得★
①おっぱいマッサージは、白斑やしこりの箇所に気を取られず、おっぱの底を解すことが一番大切!
②子どもへの飲ませ方は、いろんな体勢で!少々アクロバティックさが必要w
③おっぱいが詰まる前から、乳腺炎予防の効果が期待できるハーブティーや漢方薬を取り入れる。
同じ物を食べても、同じことをしても乳腺炎になる人とならない人がいるため、乳腺炎になるかどうかは「体質」だと言われることが多いです。でも、体質だけでなくやっぱり授乳中のおっぱいにとって良くなかったなと思うことや、乳腺炎になりやすい体質だと分かっていれば事前にできた対策があったと私は思っています。
私が思う、乳腺炎になりやすい体質
①母乳生産量がめちゃくちゃ多いく、おっぱい自体が妊娠前の数倍のでかさに膨らみ、おっぱいの表面の血管が青筋としてはっきり浮き出るほどパンパンに張るタイプの方。
母乳が外に出ようとする圧が強いため、授乳感覚があいてしまったり、赤ちゃんの飲む量が少なかったりすると、すぐにじんじんと両乳が痛くなります。その時に、どこかの乳腺が詰まって白斑になっていると、その後乳腺炎を起こしやすいと思います。
②代謝、血流が悪く、冷え性&肩凝りの方
母乳は血液が形を変えたものです。首肩の血流が悪い人は、乳腺の流れも悪くなるのだと思います。私は、超絶冷え性で肩こりもひどいです。
①、②に関して私と同じ体質の姉も乳腺炎を繰り返しもがき苦しんでいました。
乳腺炎になりやすい人が避けた方がいい行動
①おっぱい周りの血流をよくするため、うつ伏せに寝ない。同じ方向を下にして寝ない。
②自分にとって、おっぱいが詰まりやすい食べ物にはやく気が付くこと。
脂っこいものやスイーツ系を食べると、乳腺が詰まりやすいと言われていますが、どの食べ物と相性が悪いかは本当に人それぞれです。私の場合は、ラーメンと唐揚げを食ベた日は、夜な夜な泣くことになりました。
③子どもへのちょい飲ましをしない。
母乳は乳頭が刺激されたり、授乳・搾乳されるたびに新しい母乳が作られます。私の子どもは、おっぱいを飲んでいる時以外寝ない子だったので、おしゃぶりのように寝かせる時は常に咥えされていました。子どもはちょっと吸っては寝て、ちょっと吸っては寝て。これにより、乳頭が刺激されることで新たな母乳がどんどん作られ、おっぱいがパンパンになっていたんだと思います。
④同じ母乳パットを長時間使用しない
乳腺炎のよくあるステップとして、乳腺が詰まるうっ滞性乳腺炎から、細菌感染で乳管で炎症を起こす感染症乳腺炎に進行していきます。激痛や発熱を伴う時は、感染症乳腺炎の段階だそうです。「胸にしこりができてきたな」の段階で留めるためにも、乳房の周りは清潔に保っておきましょう。
効果があった乳腺炎対策
おっぱいの張りやしこり、乳頭の白斑、痛みなどの症状が現れたときに、すぐに助産師さんに「おっぱいマッサージ」をしてもらえる環境にあればいいのですが・・・。実際には母乳外来が近くになかったり、赤子を連れて通院することがしんどかったりでなかなか行けないママが多いと思います。
そこで、私が激痛時に駆け込んだ病院の助産師さんから教えてもらったマッサージテクや繰り返す乳イタ経験の中で編み出した対応策を皆さんにお伝えしたいと思います。
おっぱいマッサージの仕方
おっぱいマッサージの最大のポイントは、しこりや白斑と関係がないように感じる方もいるかもしれませんが、おっぱいの外側や底の部分から解すことです!!
それでは、細かい手順を説明します。
①仰向けに寝転んだ方がやりやすいです。
②片乳ずつマッサージします。マッサージの刺激で、マッサージしない方のおっぱいからも母乳がでると思うので、マッサージしていない方のおっぱいにはタオルをかけておきましょう。
③右乳からマッサージするとします。右手の親指を脇の下に置き、残りの四本の指で下乳の付け根のあたりからおっぱいを持ち上げるようにします。
④左手を下乳を持ち上げている右の上に軽く重ねて、両手でゆっくり大きく、おっぱいの根本から内側に胸がほぐれる間でまでぐるぐるとおっぱい全体を回します。
⑤おっぱいの底が解れて動くようになったら、乳輪の周りを優しく、乳首を5本の指で覆うようにして揉み解します。
⑥最後に乳首を指で軽く摘まむようにして揉み、母乳が空っぽになったと感じるまで短時間で絞ります!
搾乳器を使うなら、今です!おっぱいを解していざ絞ろう!となってからです。この段階より前に搾乳器を使っても、詰まった母乳は出てこないし、乳首が痛むだけです💦
※注意※
①揉み解すのは、ゆっくり優しくがコツです!ものすごい力で押すとおっぱいにあざが残るのと、組織が壊れて授乳後の垂れ乳に繋がります!経験者は語るです!!( ;∀;)
②母乳を放出させる時間は、なるべく短時間で済ませてください。だらだら行ってしまうと、その間脳が「母乳量が足りてない!もっと作らないと!」と思ってすぐにまた母乳を作ってしまうからです。
③おっぱいが詰まっているときに搾乳した母乳は、古いですし苦いみたいで子どもも嫌います。捨てましょう!
ちなみに、搾乳器についてですが、私は2人育てる間に電動式2台と手動式1つを買いました。(乳イタから解放されたくて、手当たり次第にお金を使いすぎた💦)最終的に、持ち歩けて出すのも洗うのも簡単な手動式一択になりました。電動搾乳器は、高いだけあってパワーが調節できるし、手も疲れません。なので、子どもに飲ませるための本来の搾乳としての使い方なら、断然電動推し!そうでなくて、乳腺炎対策として搾乳器を取り入れるのなら、個人的には、安く手に入る手動式搾乳器で十分だと思います。
私が使っていたのは、こちら⇩
授乳時にやること!
乳腺炎対策は、マッサージだけでなく普段の授乳時にもできることがあります!
①普段から、授乳(搾乳)直前に乳輪の周りを優しく、乳首を覆うようにして揉み解します。
②授乳(搾乳)時に、詰まってシコリになっている部分があれば、そこを軽く押し、乳腺が出やすいよう圧をかけながら飲ませます。
③色んな角度から吸ってもらえるように授乳の体制をコロコロと変えます。
私が乳腺炎に悩んでいるときに、ネットで検索して出てきたおすすめの飲ませ方がありました。ママが四つん這いになって赤ちゃんに飲んでもらうスタイルです。こんな感じ⇩⇩
これ、本当に効果あり!!!!この体勢だと、確かに普段抱っこして飲ませている時と違う乳腺からおっぱいが出ていくのを感じられます。おっぱいが下向きなので母乳も乳腺の出口に向かって自然に圧がかかりますし、出もいい気がします!子どもも上向きで飲むことが全然苦しそうではないです。
ふと私は考えました。この飲ませ方でさらに子どもの吸い口の向きを変えたら、さらに普段あまり吸われることがない詰まり気味の乳腺も刺激することができるのではないかと!!
そうです!この体勢です!!
周りからは不審な目で見られますが、そんなの関係ねー!最高!!普段刺激されないで詰まっていた乳腺がすーーと通るのが吸われながら体感できて、おっぱいすっきり、爽快!!超おすすめです!今すぐやってみてください!!
その他、乳腺炎かもと思ったときの基本の対処法
最後に、乳腺炎かもと思ったときに適切な処置ができるよう、基礎知識をまとめておきます。
①痛いときは、アイシングして新しい母乳の生成を抑えよう。
②おっぱいマッサージをして詰まった母乳を放出させたい時は、シャワーのお湯であたためたり、ホットタオルで温めると良い。(絞りだしたあとはアイシングしましょう)
③授乳中でも「葛根湯」は飲める。炎症を抑えられるそう。
乳イタに悩む友人はこれで大事にならずに済んだと言っていました。私は飲んでいましたが大事に至りました。なので、合う合わないかは、試してみて判断してください。
④母乳が詰まらない効果が期待できるハーブティーを普段から飲む。
第一子の時の乳腺炎がトラウマだった私は、助産院と共同開発で作られているというAMOMAの「ミルクスルーブレンド」という乳腺炎対策用のハーブティーを、第二子の時にはお産直後から飲み続けました。体質には逆らえないのか、それでもおっぱいが痛み乳腺炎になりかけた時はありましたが、上の子の時のように大事に至らずにすみました!他にもセルフマッサージなどいろんな対策をやっていたので、ハーブティーだけの効果かどうかわかりませんが、ジュースやコーヒーなどを飲むより授乳中だけでも体に良いものを飲むのはマイナスではないと思います。
普段の乳腺炎対策に
卒乳時期に徐々に母乳量を減らして乳腺炎対策をしたい方向け
⑤おっぱいが痛いときは、お産をした産婦人科に行くか、「母乳外来」を探すと良い。
似た名前で、「乳腺外来」というものがありますが、私の経験上、シコリをとって乳腺を放出させるためのおっぱいマッサージはしてもらえません。「乳腺外来」は授乳中のママのためではなく、乳がんの検査さ処置がメインです。(オペの一種として、乳腺炎の切開オペには対応しているみたいです。)
以上が、乳イタに悩む方に向けた乳イタに苦しんだものからの教えとなります。
いつかあなたも、今の乳イタをネタにできる日が来ますよ!頑張ってくださいね!
ちなみに私のおっぱいは、授乳後戦い抜いた素晴らしい姿となりましたよ!!
(あんなにパンパンだったおっぱいは、風船がしぼんだ時のような姿となり、痛くて押しまくったシコリの跡が黒くあざとして残りました( ;∀;))
皆さんの健闘を祈ります!!!
コメント